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2023/12/06

 6日の市場は日経平均が4日ぶりに大幅反発。終値は前日比670円高の3万3445円で、わずか1日で3万3000円の大台を回復した。前日の米ハイテク株高をきっかけに買い戻しが入り序盤から上げ幅を拡大させる展開。昨日に売り込み過ぎた反動もあって日経平均は600円を超える上げ幅を示現した。日米で長期金利が低下していることや米経済の底堅さが評価され、この急反発で目先の底打ちも確認へ。再び年初来高値を狙える位置まで戻している。

 昨日の米国市場は高値警戒感による利益確定売りが優勢となりダウ平均は続落した。長期金利の低下を好感して前週末には22年1月以来の高値をつけていたが、現水準の金利はある程度織り込み切ったようで上げ一服の状態となっている。今後の金融政策を占う上で今週末発表の雇用統計への関心が高く買い手控えにつながった面もあるようだ。もっとも、金利が完全にピークアウトしていることは投資家を強気にさせており、下げても下値は浅く底堅さは維持されている。

 さて、東京市場は日経平均もトピックスも昨日の下げを完全に埋め返してくる短期底打ちの格好へ。下値25日移動平均線(3万2918円)で概ねサポートされた形にもなっており上昇基調はこれで維持。実需売りが乏しく先物主導でトレンドの回復も早いものがある。上値10日移動平均線(3万3362円)も超えて年末高への体制を整えつつある。