2021/12/23
23日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前日比236円高の2万8798円だった。前日の米株高を受けて100円を超える上げでスタート。買い一巡後は2万8600円台で100円にも満たない狭い範囲でもみ合ったが、後場から中国株高などを背景にじわじわと上げ幅を広げ、最終的には200円を超える上げ幅で高値引けとなっている。国内でオミクロン株の市中感染が確認されたが今のところ売り込む様子は見受けられない。昨日の米国市場は新型コロナの飲み薬が当局に承認されたことを好感してダウ平均は続伸した。ファイザーが開発したコロナの飲み薬はオミクロン株にも有効なため緊急承認された模様。これと合わせて12月の消費者信頼感指数が改善したことも後押し材料となった。消費の強さが示されながらも長期金利が上がらなかったことでハイテク株にも買いが広がった。主要指数ではS&P500種が過去最高値まであと0.3%というところまで回復している。
さて、東京市場は連騰する米国株に支えられて強含みの展開。商い(出来高)は年末接近もあって減っているものの、売り物がほぼ枯れているため小口の買い戻しで指数は上がる状態だ。日経平均は25日移動平均線(2万8634円)を超えて短期トレンドを修正。次は今月1度しか抜けたことがない200日移動平均線(2万8831円)が目標となろう。