2022/07/15
15日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前日比145円高の2万6788円だった。前日の米国株は下げたものの半導体などハイテク株が買われたことで日経平均は100円を超える上げで始まった。1ドル=139円台に入った円安や、好決算だったファーストリの急騰なども支援要因となって上げ幅を200円超えまで拡大させる場面も。中国の4−6月GDPが予想を下回る成長率だったが市場の反応は限られていた。昨日の米国市場は消費者物価指数の上振れの余韻を引きずりダウ平均は5日続落した。7月のFOMCでの1.0%という極端な利上げは否定されたが、年内はハイペースな利上げが続くことへの懸念が相場を重くさせ、一時は600ドル超えの下げ幅まで示現していた。一方、景気懸念から原油先物(WTI)が一時5カ月ぶり水準まで下げ、逆に当初思ったほど利上げペースは上がらないとの見方も浮上。後半相場は値を戻しナスダック指数は4日ぶりに小反発している。
さて、東京市場は米ハイテク株高や円安進行に支えられて本日も戻りを試す展開。3連休前にもかかわらず堅調に推移した。米国の物価高や国内外の新型コロナの感染拡大、中国の成長率の鈍化など悪材料があった割に、週後半の値動きは悪材料慣れした感がある。来週もこれ以上の悪材料が見当たらず、緩やかな下値切り上げ基調を継続しそう。企業の4−6月決算発表で個別には上下に振れそうだ。