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2022/05/18

 18日の市場は日経平均が4日続伸。終値は前日比251円高の2万6911円で、一時は8日ぶりに2万7000円台を回復する場面があった。前日の米国株が大きく上昇した流れを受けて序盤に400円近い上げ幅を示現。買い一巡後は2万7000円に乗せた目先的な達成感から伸びを欠いたが、先週の安値で当面の悪材料は織り込んだばかりで、これで回復の流れが終わったという感じはしない。寄り前に発表された1−3月GDPはマイナス成長だったが影響はしなかった。

 昨日の米国市場は想定を上回った小売売上高を好感してダウ平均は大幅に3日続伸した。この日発表された4月の小売売上高が事前予想以上の伸びを見せて消費の堅調さを確認。投資家心理が上向き幅広い銘柄に買いが入った。金利上昇、高インフレに対する経済の耐性が分かったことで、直近まで売られ過ぎていた分を取り戻すような動きとなった。金利が上昇していながらもハイテク株が買われ、指数ではナスダックが一番の戻りを見せている。

 さて、東京市場は買い戻しも交えて日経平均がここまで順調な戻りを見せている。3月決算の発表が終わって現状の日経平均の予想PERは13.2倍とまだ割安感がある。PER14倍まで買うなら2万8000円まで上値余地はありそうだが、それには円安、米株高の継続が条件となりそうだ。本日は25日、75日移動平均線を上抜けておりケイ線的には明るさが増している。