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2025/03/03

 3月最初の取引となる本日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前週末比629円高の3万7785円だった。米国株の反発や目先の円高ストップが材料となって買い戻しを誘発。トランプ・ゼレンスキーの会談決裂で地政学的な不透明感がにじみ出ているが、今日のところは前週末に売り込み過ぎた反動で戻りを一貫して試す展開となった。アジア株が堅調に推移していることも追い風に。金融や商社株に実需買いが入り内需を反映するトピックスは前週末の全値に近い戻りとなっている。

 前週末の米国市場は長期金利の低下が支援材料となってダウ平均は3日ぶりに大幅反発した。最近のマクロ経済指標の軟化を受けて市場の過度なインフレ警戒感が後退。一部機関で1−3月GDPが大きく減速するとの予測もあり長期金利が大きく低下した。これを受けて株式の割高感が薄れて資金が流入。ダウ平均など主要3指数は揃って上昇し目先の底入れ感を強めている。トランプ氏とウクライナ大統領の交渉決裂は大きくは響かなかった。

 さて、東京市場は先週末に下げ過ぎた反動などでリバウンドに転じる1日に。円高、米株安も止まり目先は売る材料がなくなっている。チャート面ではとりあえず3万8000円辺りまでは目立った上値抵抗ポイントは見当たらず、今週の戻りはそこまであっても不思議ではないだろう。今週の主なスケジュールは3日(月)米2月のISM製造業景況感指数、5日(水)米2月のISM非製造業景況感指数、6日(木)ECB理事会、7日(金)米2月の雇用統計などとなっている。