トップページへ戻る

バックナンバー

2023/05/18

 18日の市場は日経平均が大幅に6日続伸。終値は前日比480円高の3万573円で5日連続の年初来高値更新となった。前日の米国株急反発と1ドル=137円台後半に入った円安とダブルの好材料に恵まれて序盤に一時600円近い上げ幅を示現した。その後はあまりのスピード感に自制心が働いたようで3万500円前後の高値もち合いに移行。それでも一度火のついた強気は容易に収まる気配はなく、21年9月14日のザラバ高値(3万795円)を捕える勢いを維持している。

 昨日の米国市場は債務上限問題が合意に近づいたとの見方が広がりダウ平均は大幅反発した。この日バイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長が債務上限問題に関して合意に近づいたと共に発言し、デフォルト回避への期待感が一気に広がった。米小売り大手ターゲットの決算が事前予想を上回ったことも後押し材料に。市場にはこの水準での売り要因がなくなりS&P500種やナスダック指数も反発に転じている。

 さて、東京市場は米債務上限問題を巡る警戒感が和らぎ、まるでリミッターが外れたかのような急騰相場を演じている。3万円は単なる通過点で今の強気相場はもっと上を目指すスケールの大きさを感じさせる。足元のテクニカル的な過熱感は否定できないが、現状では外国人買いの継続と売り方の買い戻しで需給は依然として良好のまま。買いが買いを呼ぶ好循環で3万1000円までは楽に伸ばせそうだ。