2023/03/03
3日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比428円高の2万7927円で、先月16日の高値を超えて一気に年初来高値を更新した。株価水準は昨年12月15日以来の高さ。前日の米国株が大きく上昇した流れに乗って幅広く買いが入る展開。米国の長期金利は一段高となってしまったが、それでも株高が進んだことである程度リスクを許容できる雰囲気が強まっている。相場的にもこのところの2万7500円前後のもみ合いを上放れた格好となり上昇基調再開となっている。昨日の米国市場は過度な利上げ懸念が後退しダウ平均は大幅続伸した。タカ派とされる一部連銀総裁が今月の利上げ幅0.25%支持を訴えたことで、最近浮上していた0.5%利上げ幅拡大への懸念が後退した。長期金利は引き続き上昇しているがダウ平均の上げ幅は一時400ドルを超える場面も。好決算を出したセールスフォース株が急騰してダウ平均を1銘柄で120ドル押し上げた影響もあった。そのためナスダックなど他の指数はダウ平均ほどの上げではなかった。
さて、東京市場はある程度の米金利高を織り込んだようで、売り方の買い戻しも交えて久々に大きく上げる展開となっている。米国や中国の景気が思ったよりも安定しており金利への耐性があることが買い余地を膨らませたといえそうだ。トピックスは終値で昨年11月高値に並んでおりひと足早い上抜けの様相。日経平均も上放れを鮮明にしており3月相場は2万8000円台を目指す流れとなりそうだ。