2023/08/25
25日の市場は日経平均が5日ぶりに大幅反落。終値は前日比662円安の3万1624円だった。前日の米国株が下げた流れから日経平均は400円を超える下げでスタート。先物主導で上げていたため下げる時も早いものがある。円相場は1ドル=146円台に下げているが、米国の長期金利上昇の方が嫌気されたようだ。前日までの4日間で837円も上げていた反動もあった模様。一方、出来高は少なく実需売りが出ている雰囲気はない。先物に振り回されているのが実情だろう。昨日の米国市場はFRB議長の講演を前に警戒感が働きダウ平均は反落。株価は先月10日以来1カ月半ぶりの安値となった。注目のジャクソンホール会議でFRB議長が25日午前(現地時間)に金融引き締め長期化を示唆するのではとの警戒感が広がった。週間の失業保険申請件数が事前予想を下回り労働市場の需給が引き締まっていることもこの見方を促している。長期金利がじわりと上がるなどしてハイテク株の多いナスダック指数も4日ぶりに反落してしまった。
さて、東京市場は外部要因とそれによって先物が大きめに振れる展開が続いている。本日はジャクソンホール会議を前に金利動向への思惑が働き、板の薄いところを指数が走る状態となった。日経平均はチャート上では上値25日移動平均線(3万2300円)に跳ね返され調整局面継続へ。一方、トピックスは依然として75日線上にあり中期的トレンドは保っている。