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2023/11/15

 15日の市場は日経平均が大幅に3日続伸。終値は前日比823円高の3万3519円で9月15日以来の高値となった。前日の米国株が金利低下を受けて大幅高となった流れのままこの日は開始から3万3000円の大台乗せへ。米国で利上げがほぼ打ち止めになったことに加え、米下院が「つなぎ予算案」を可決したことも買い安心感につながった。後場に入っても一段と上値を広げ上げ幅は一時900円に迫る場面も。相場は完全に6月の年初来高値を取りに行く流れとなった。

 昨日の米国市場は消費者物価指数の上昇率が事前予想を下回ったためダウ平均は大幅に3日続伸。9月中旬以来の高値となって取引を終えた。この日の朝に発表された10月の消費者物価指数の伸びが事前予想を大きく下回り、今回の利上げ局面終了を強く意識させるものとなった。長期金利も大幅に低下し株式は全面高へ。米景気の大幅な悪化が避けられるとの観測もあり市況は一変した感がある。ハイテク株の多いナスダック指数は8月上旬以来の高値を示現している。

 さて、東京市場は米株高や米長期金利の低下を受けて日経平均が今年一番の値上がり幅に。米国を中心とした世界的なインフレがようやく峠を越える見通しとなったことで、株式市場にとっての大敵である金利上昇局面の終了を歓迎している。日経平均は一気に3万3000円台半ばへ達し6月の年初来高値(3万3772円)を捉える動き。逆金融相場から業績相場へと戻りつつある。