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2022/12/14

 14日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比201円高の2万8156円で、今月1日以来の2万8000円台回復となった。前日の米国でインフレ指標の伸び率鈍化が確認されたことから買い優勢の展開に。円相場が1ドル=135円台まで上昇したがあまりマイナス視されず中頃まで買い戻しが継続した。日経平均は昨日の高値を超えて戻り歩調を確認する格好に。今のところは下値25日移動平均線(2万7958円)が目先的なサポートラインとなっている。

 昨日の米国市場は消費者物価指数の伸び率鈍化を好感してダウ平均は続伸した。朝方発表された11月の消費者物価指数は7.1%の上昇と前月の伸び率(7.7%)を大きく下回った。事前予想の7.3%も下回ったためFOMCでの利上げ継続観測が後退している。ただ、朝方に700ドル高と買われた後は急速に伸び悩み買い一巡感も表れている。前日に大きく買い戻されていたため好材料の消化も早かったようだ。残すは今晩のFRB議長の会見次第ということになる。

 さて、東京市場は今週の注目イベントのひとつであった米国の消費者物価指数を無事にこなし、ひとまずインフレや利上げへの過度な警戒感が解けるポジティブな展開となった。買い戻しが主で出来高は依然低めの水準だが、トピックスも25日移動平均線を超えてきたことで買い方はひとつ回転が効きやすくなっている。FOMCの結果次第では一気に11月高値(2万8502円)に迫ることも可能だ。