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2022/02/15

 15日の市場は日経平均が続落。終値は前日比214円安の2万6865円だった。1月28日以来の2万7000円台割れ。朝方は前日に600円以上も下げた反動から買い戻しが入り100円高のスタートとなったが、買い戻しが一巡すると小口売りに押されすぐにマイナス圏へ。ロシアのウクライナ侵攻問題が重荷となっており、その後も五月雨的な売りで下値を広げてしまった。寄り前に発表された日本の10−12月GDPは良かったものの材料視されなかった。

 昨日の米国市場はウクライナ情勢緊迫化を受けてダウ平均は3日続落した。この日米国はウクライナの米大使館を閉鎖すると発表。ロシアによるウクライナ侵攻が迫ってきた緊迫感が高まりダウ平均の下げ幅は一時400ドルまで拡大した。一方、直近2日間で1000ドル以上も下げていた値頃感から下値には買いが入り後半相場は下げ渋った。ハイテク株が多いナスダック指数は前営業日比ほぼ変わらずで取引を終えている。

 さて、東京市場は引き続きウクライナ情勢の緊迫化が重荷となってジリ貧の相場展開に。この地政学リスクは原油高などインフレを加速させる面を持ち合わせており厄介なものとなっている。日経平均は下値2万7000円の心理的なサポートゾーンを割り込み一段下の調整へ。1月27日安値(2万6044円)に対する2番底模索の動きとなっている。