2022/01/31
週明けの市場は日経平均が続伸。終値は前週末比284円高の2万7001円で、3日ぶりに2万7000円台を回復した。朝方は前週末に急伸した反動から170円ほど安く売られたが、売り一巡後は米株高や円安進行を好感して買い戻す動きが活発化。首相が緊急事態宣言の発出はまだ検討していないと発言したこともあり、中頃には一時400円を超える上げ幅を示現した。2日間で一時900円以上の戻りを演じたことで目先の底打ち感は強まっている。前週末の米国市場はアップルなど事前予想を上回る好決算銘柄に買いが入りダウ平均は4日ぶりに大幅反発した。朝方は不安定な地合いを引きずって350ドルほど下落する場面があったが、アップルやビザなど好決算銘柄が買われて市場心理が改善。長期金利の低下もあって軒並み指数が上昇する展開となった。利上げに関する短期的な売りは一巡した格好で値頃感の買いが入りやすくなってきている。まだFRBの姿勢は読み切れないが、下げ一服で当面は落ち着いた動きとなるだろう。
さて、東京市場は日経平均が2日続伸して27日の下げ幅(841円)をほぼ埋める展開となった。これで短期的な底値は形成したが、一方で売り方の買い戻しが主であり持続的な相場上昇にはなりにくいだろう。岸田政権から新しい政策が出る雰囲気もなく、しばらくは外的要因に一喜一憂する相場に変わりはない。日経平均は目先上げても2万7500円までであろう。