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2020/08/20

 20日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比229円安の2万2880円で、今月12日以来、約1週間ぶりの安値となった。前日の米株安や米景気懸念を受けて終日マイナス圏で推移。アジア株安やシカゴ24時間取引システムで米株先物が軟調だったことも下げ幅拡大につながってしまった。東証1部の売買代金は4日連続で2兆円割れ。材料不足で実需が引いてしまっている状況だ。

 昨日の米国市場はFOMCの議事要旨を受けてダウ平均が3日続落した。議事要旨の内容は米景気の先行き不透明感を誘うもので下振れリスクを意識させた様子。追加経済対策を巡る与野党協議の進展期待で下値は限定的だったが、昨日にナスダックやS&P500種指数が過去最高値を更新していたため、目先筋の利食い売りが出やすかったようだ。

 さて、東京市場は買い材料の見当たらない中、外部環境の変調によって日経平均は2万3000円台を割り込む下げとなってしまった。市場では中国通信機器大手ファーウェイに対する米国の規制強化の影響が、半導体関連株にネガティブに表れてしまったの見方もあるようだ。本日は新興市場株も安く良いところなし。先週までの賑わった上げが今週はまるでなかったかのような変わりようである。やはり実需が続かないと日経平均の2万3000円台維持は難しいようで、基本的には企業業績の回復を待つしかない状況といえるだろう。