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2020/10/21

 21日の市場は日経平均が反発。終値は前日比72円高の2万3639円だった。米国の追加経済対策の進展期待と米株高で買い戻す動きが強まり昨日の下げを埋める動きに。買い一巡後は米大統領選と7−9月決算発表シーズンを前に動きは止まったが、全体として売り物が少なく、下値2万3500円を固めるような展開となっている。

 昨日の米国市場は追加経済対策の成立期待からダウ平均は反発した。米与野党協議で何らかの合意に至るとの期待が出て買いが優勢に。民主党のペロシ下院議長が「交渉は前進している」と発言したことが直接の要因だったようだ。新型コロナワクチンに関しても早ければ12月に使用許可が出る可能性も報じられ市場心理を明るくさせている。ハイテク株の多いナスダック指数は小幅ながらも6日ぶりに反発した。

 さて、東京市場は米株高に後押しされて反発へ。市場では米国の追加経済対策成立へ向けた動きが一番の材料とされている。相場全体に下値不安は乏しいが、実需が少なく上値も相変わらず重めである。本日も日経平均が2万3700円台に入ったところで上昇は止まってしまった。今月は2万3700円台がひとつのカベとなりつつある。7−9月決算発表が上抜けの契機となるか、大統領選が契機となるか、あと1〜2週間くらいで答えは出てくるだろう。