2023/11/14
14日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比110円高の3万2695円だった。前日の米株高や米の過度なインフレ懸念の後退を受けて買いが先行。1ドル=152円台寸前まで達している円安も収益上ブレ期待を誘っている。一方、日経平均は上値3万3000円という心理的なカベを意識して買い方が躊躇しやすい状況にもある。国内では政策的なプラス材料は乏しく、逆に政権運営が窮しているため政策期待感はほぼゼロとなっている。昨日の米国市場は利上げ打ち止めへの期待が続きダウ平均は小幅続伸した。この日発表された10月のインフレ関連指標は足元のインフレが抑制されつつあることを示すものが多かった。長期金利はやや低下しダウ平均は一時120ドルほど上がる場面がった。ただ、翌日に10月の消費者物価指数の発表を控えこれ以上買い上がる雰囲気は乏しい。米政府のつなぎ予算の期限が17日に迫っていることも買い方を慎重にさせている。ハイテク株の多いナスダック指数は小反落している。
さて、東京市場は米長期金利の若干の低下を材料に買いが入る展開。足元でPERが14倍台とやや割安になっており押し目買いが入りやすい状況となっている。バリュー面から3万3000円台に乗せてもおかしくはないところ。日経平均は前場に250円近い上げ幅まで示現したが、終盤に上げ幅を縮めるなど、上値追いよりも押し目買いスタンスの方に傾いている。