トップページへ戻る

バックナンバー

2023/08/01

 8月最初の取引となる本日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比304円高の3万3476円で、先月3日以来の水準まで回復してきた。前日の米株高や1ドル=142円台後半に達した円安が材料となって序盤から100円を超える上げでスタート。その後も押し目を交えながら着々と買い進まれ、中頃過ぎにはトヨタの好決算で300円を超える大きな上げとなった。テクニカル的には昨日で「短期移動平均線収斂からの上放れ」を示現しており当面は強含みの相場が続くだろう。

 昨日の米国市場はFRBによる利上げ継続観測の後退が引き続き相場を支え、ダウ平均は続伸した。直近のインフレ指標の落ち着きから長期金利の上昇が一服。米経済が景気後退に陥ることなく回復して行くことへの期待感が再び勝ってきた。半面、相場全体が高値圏にあるため買いの勢いはやや控えめ。週内に大手ハイテク企業の決算発表があり、また、週末の雇用統計の結果も気になることから小幅に下げるシーンもあるなど、気迷いしている面ものぞかせている。

 さて、東京市場は米株高、円安といった外部からの支援が続き指数は力強く続伸している。ここまでの主力企業の決算発表は概ね良好で売り材料が見当たらない状況。本日はトヨタの好調な決算で収益拡大期待を後押ししている。トピックスは連日で年初来高値を更新して90年7月以来、33年ぶりの高水準へ。日経平均も先月19日高値が視野に入っており、8月相場で抜いてくる可能性が高まっている。