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2023/04/04

 4日の市場は日経平均が底堅く3日続伸。終値は前日比99円高の2万8287円だった。直近で連騰している警戒感や米景気懸念で序盤は50円ほど安く始まったが、売り一巡後はすぐにプラス圏へ切り返し、中頃にかけてじわじわと上げ幅を広げて行った。特に目立った買い材料はないがそれでもプラス圏を維持できるのは需給が引き続き良好な証しであろう。今後も米株高や円安などの援護があれば3月9日高値(2万8734円)に届く展開も予想される。

 昨日の米国市場は原油高が相場をけん引してダウ平均は大幅に4日続伸した。OPECプラスの会合で想定外の減産を決めたことから世界的に原油価格が急騰。資源関連株を中心に買いが入り主要指数ではダウ平均の上げが際立った。3月のISM製造業景況感指数が事前予想を下回り、ディフェンシブ銘柄に買いが入ったこともダウ平均に偏重した上げにつながっている。一方、ハイテク株の多いナスダック指数はテスラ株の下げもあって4日ぶりに反落した。

 さて、東京市場はとりあえず米ダウ平均の上げに後押しされて3連騰する展開に。米ハイテク株が軟調だったことや円安が一服しているため上値は限られたが、短期的な過熱感が意識される中では非常に安定した動きにあるといえる。最近では下値25日移動平均線(2万7726円)が上向きに転じており基調をサポートする形がまたひとつ増えている。4月相場は押し目買い基調が続きそうだ。