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2021/04/30

 4月最終日となる本日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前営業日比241円安の2万8812円だった。前日の米国株は強かったものの、国内では主力企業の決算発表が始まり、多くは今期業績見通しの物足りなさから売りが優勢となってしまった。本日は月末で、さらに大型連休の谷間にもあたり積極的な買いは入りにくい状態。五月雨的な手じまい売りによって終盤は時間とともに下げ幅を広げる展開となってしまった。

 昨日の米国市場はバイデン大統領の経済政策などを好感してダウ平均は反発した。28日の施政方針演説でインフラ投資計画や教育などを支援する「米国家族計画」の必要性を表明。大型の財政支出が米景気の回復を後押しする期待感が高まった。1−3月GDP速報値も6.4%増と政府による現金給付が個人消費の伸びを加速させている。堅調な消費の伸びが米景気の回復を支えるとの見方を一段と強め、この日は主要指数が揃って上昇する堅調な1日となった。

 さて、東京市場は値がさハイテク株などの下げが日経平均の足を引っ張る一方、それ以外の銘柄には小口の押し目買いが入るなど、東証1部全体としてはそれなりに値上がり銘柄も占めるなど、日経平均ほど全体は売られずに済んでいる。ただ、柱となるような銘柄が見当たらず、買い方の勢いはなかなか出にくい状況だ。当面は米国のファンダメンタルズに支えられながらの日柄整理相場となりそうだ。