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2021/12/13

 週明けの市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前週末比202円高の2万8640円だった。前週末の米国株が上昇した流れを受けて序盤から300円超えの反発に。買い一巡後はオミクロン株への警戒感などからじわじわと上げ幅を縮めていった。寄り前に発表された12月の日銀短観は大企業製造業の業況判断指数がプラス18と事前予想通りで材料とならず。国内景気は改善傾向にあるものの勢いは鈍いようだ。相場全体には緩慢な景気回復がそのまま表れているようである。

 前週末の米国市場は物価上昇率が想定の範囲内だったことからダウ平均は反発した。この日発表された11月の消費者物価指数は前月比6.8%の上昇と39年ぶりの大幅な伸びとなったが、事前予想とほぼ同じで、かえって上ブレしなかったことへの安心感が広がった。長期金利が低下したことでハイテク株も上昇。主要500社で構成される指数S&P500種は先月18日以来の過去最高値更新となっている。

 さて、東京市場は再び米株高に救われる格好で日経平均が反発へ。インフレやオミクロン株による経済的な不透明感はあるものの、今のところ過度に警戒することなく、押し目をていねいに拾って行く展開にある。今年も残すところ3週間。重要な経済指標の発表は今週で内外ともに一巡するスケジュールで、マクロ的な材料が薄れていることから徐々に指数は動きが乏しくなってくるだろう。