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2023/06/15

 15日の市場は日経平均が5日ぶりに小反落。終値は前日比16円安の3万3485円だった。序盤は昨日の米株下落の影響で100円ほど値を下げる場面があったが、売り物は少なく9時半以降は早くもプラス圏に浮上。米国でハイテク株人気が続いていることから同種の銘柄群が指数をけん引。円相場が1ドル=141円台に入ったことも株高を促す要因となって、後場には一時264円高まで買い進まれた。ただ、終盤は過熱感や3万4000円が意識されてやや失速している。

 昨日の米国市場は利上げ長期化観測が再浮上してダウ平均は7日ぶりに反落した。米FRBは11会合ぶりに政策金利の据え置きを決めたが、一方で政策目標金利を0.5%ほど上方修正(2回分の利上げに相当)したため虚を突かれた市場は一時400ドルも下落する場面があった。ただ、7月のFOMCでは利上げが見送られる公算でそれ以上下げることはなかった。市場には強気な面が戻ってきていてハイテク株の多いナスダック指数は小幅ながらも5日続伸と腰の強さを見せている。

 さて、東京市場は多少の米株安などおかまいなく本日も買い方が支配する強気の展開。ザラバで多少押してもすぐに買い遅れた向きの押し目買いが入り、押し目らしい押し目すら与えない状況となっている。ただ、心理的な節目である上値3万4000円が見えてきており、買い方の勢いは昨日までとはさすがに違う様子。テクニカル的な過熱感もかなりあり、終盤相場は慎重姿勢に転じ小幅安で終えている。