2023/01/12
12日の市場は日経平均が小幅ながらも5日続伸。終値は前日比3円高の2万6449円だった。昨日の米株高の流れを受けて開始から100円高のスタート。その後は心理的な節目である2万6500円を超えた警戒感から買いの手が引いてしまったが、インフレのピークアウト期待や長期金利の低下を支えに下値も浅く、今晩の米消費者物価指数の発表を睨み、前日終値近辺でもみ合う膠着相場となっていった。円相場が高めに推移し上値にブレーキがかかった面もある。昨日の米国市場はインフレの減速期待からダウ平均は続伸した。直近のインフレ指標の落ち着きや、12日発表予定の12月の消費者物価指数の伸び率鈍化期待から買いが優勢となった。長期金利が低下しドル安も進行するなど、消費者物価指数の数字低下を先回り買いする動きが各マーケットにも広がっている。金利に敏感なハイテク株にも買いが回り、主要指数ではナスダック指数が一番の上昇率となっている。同指数の4日続伸は意外にも昨年9月以来の連騰記録に。
さて、東京市場は日経平均がここまで一定の戻り(4日安値から約900円)を見せたこともあって売り方の買い戻しが一服。日銀の来週の金融政策決定会合で大規模な金融緩和策に伴う副作用を点検すると伝わり、追加の政策修正への思惑が買いにくくさせている面(円相場は1ドル=131円台へ上昇)もあるようだ。米インフレ指標の鈍化期待との綱引きで動きの取れない1日となっている。