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2022/07/27

 27日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比60円高の2万7715円だった。序盤は前日の米株安の影響を受けて130円安と値を下げたが、本日を含め3日連続して下値200日移動平均線(2万7564円)で下げ渋ったことから徐々に買い戻す動きが勝ってきた。下値の浅さが実感され売り方が買い戻さざるを得なくなっている様子。時間外取引の米株先物市場でナスダック100指数先物が上昇していることも支援要因となって中頃以降はプラス圏で推移した。

 昨日の米国市場は小売り大手ウォルマートの業績見通し引き下げを嫌気してダウ平均は反落した。ウォルマートが足元の業績見通しを下方修正したことで同社株が急落し1銘柄でダウ平均を60ドル以上押し下げた。消費減速への懸念が広がり他の小売り・消費関連株にも売りが波及。FOMCの結果発表前ということもあってハイテク株にも売りが継続して出た。ナスダック指数は3日続落とFRBの利上げを先行して織り込む動きとなっている。

 さて、東京市場は日経平均の2万7000円台後半における下値の堅さが確認できじわりと巻き返す展開。4−6月決算発表でミクロ的には好悪材料が半ばするが、マクロ的にはすでに悪材料を織り込んできており、全体として下押す力は弱まっている。もっとも、出来高は依然として低迷しており上値を買い上げるパワーも不足気味。再び2万8000円を目指す動きだが勢いは緩慢なものとなるだろう。