2025/04/18
18日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比352円高の3万4730円だった。前日の米国株はダウ平均こそ下げたものの他の主力株は下げ渋りを見せておりマイナス要因とはならず。むしろ前日の日米通商交渉が悪い雰囲気ではなかったことが安心感を呼んでいる。一方、今晩の米国市場は聖金曜日のため休場。週末ということもあって投資家は積極的な買いは入れにくい状況で、反対に売り方の買い戻しが終盤のじり高に結びついていったようである。昨日の米国市場は主力企業の決算軟化を受けてダウ平均は続落した。この日発表された医療保険最大手のユナイテッドヘルスの決算が事前予想を下回ったことで20%超の急落。ダウ平均採用銘柄であり1社で800ドル近く指数を押し下げた。また、トランプ大統領が利下げをしないFRB議長の解任に言及したことも不透明要因となった。一方、主要500社で構成されるS&P500種指数は小反発し、全体的にはやや底堅くなってきている印象だ。
さて、東京市場はトランプ関税交渉という最初のヤマ場を越えて今のところ過度な懸念は後退している状況だ。肝心の交渉内容は伏せられているが、首相の言うように大きな隔たりはあるものの、要求は概ね想定の範囲内だった可能性が高そうだ。損失や負担を一定程度のむ代わりに何の保証が得られるか、関係者が言うようにトンネルの先の明かりまではまだ見えない状況のようである。