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2021/01/18

 週明けの市場は日経平均が大幅続落。終値は前週末比276円安の2万8242円だった。前週末の米株安に加え日経平均が30年ぶりの高値圏にあることが目先筋の利食い売りを急がせたようだ。一気に2万9000円を抜けなかったことで今は仕切り直しの流れに入っている。米景気指標の悪化や国内の新型コロナ感染拡大も景気下振れを連想させている様子。足元で買い材料が乏しく主要企業の10−12月決算発表を待つような状況だ。

 前週末の米国市場は12月の小売売上高が事前予想を下回ったことでダウ平均は3日続落した。追加経済対策が14日に正式に発表されたことも材料出尽くしにつながったようだ。この対策はトランプ大統領の弾劾訴追があり早期の成立が難しくなる可能性も指摘されている。ダウ平均は一時400ドル弱下げたが、FRBによる金融緩和策が長期化するとの見方が根強く、終盤にかけて下げ幅をやや縮めて引けている。

 さて、東京市場は目先の材料出尽くし感から短期筋の手じまい売りが優勢に。年初からの上げが急ピッチだったため当然の調整ともいえそうだ。米国でも大手金融機関の10−12月決算が良かったにもかかわらず売られてしまい投資家の手詰まり感が強まっている。一方、中国の10−12月GDPが良好で一定の安心感も。下値は金融・財政政策などの支えもあり限定されそうだ。