2022/04/13
13日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比508円高の2万6843円だった。前日の米国株は安かったものの、米消費者物価の伸びが想定を大幅に上回るものではなかったことから買い戻しが先行した。その後も円安を好感した買いや、新型コロナ感染拡大の止まらない中国でロックダウンが一部緩和される報道などがあり上げ幅を拡大。売り方の買い戻しが主ではあるが、PER12倍台にある今の株価はある程度評価されているようだ。昨日の米国市場は3月の消費者物価指数を受けて結果的に続落した。注目の同指数は事前予想をやや上回る伸び率だったが許容範囲でもあったためダウ平均は序盤に350ドルを超える上げ幅を示現した。しかし、今後のエネルギー事情を見ると一段の物価高はまぬがれない観測で、利上げが長く続くとの予想から株価は午後にマイナス圏へと落ちてしまった。ハイテク株の多いナスダック指数は3日続落するなど金利が相場を圧迫する状況が続いている。
さて、東京市場は昨日の米株安(米消費者物価上昇)は昨日の下げで織り込んでいたようで、本日はイベント通過によるちょっとしたアク抜け感から買い戻しが一気に膨らんでる。ウクライナ情勢が依然不透明で予断を許さないことから実需の多くは戻ってこないが、業績から見た足元の株価の割安感は意識されている様子。4月に入って一番の上げ幅で目先の下値はひとまず形成されたようだ。