トップページへ戻る

バックナンバー

2023/08/21

 週明けの市場は日経平均が4日ぶりに反発。終値は前週末比114円高の3万1565円だった。18日の米国市場は主要指数が高安まちまちで材料とならなかったが、日経平均は直近3日間で800円近くも下げていたため買い戻しが先行した。米国の金利動向や中国経済への不安感から実需は伴っていないが、先物中心の買いで日経平均は一時300円を超える戻りを見せていた。後場は中国などアジアの株安に押されて徐々に上げ幅を縮小。漠然とした不透明感の残る1日となった。

 前週末の米国市場は目先的な下げ過ぎ感から買い戻しが入りダウ平均は4日ぶりに小反発した。取引序盤は中国不動産大手の破産法適用申請を受けて200ドルほど売られる始まりとなったが、その後は直近3営業日で830ドルも下げていたため、週末ということもあって売り方がポジションを落とす買い戻しが活発化した。一方、米長期金利は依然として高水準で推移しており実需買いはなかなか戻って来ない。ハイテク株の多いナスダック指数は4日続落となっている。

 さて、東京市場は前週末の中国不動産大手の破産でも下値を保ったことから値頃感による買い戻しが先行した。チャート的に日経平均はリバウンドで3万2000円辺りまでは戻せそうな格好だが、そこには75日移動平均線(3万2400円)があるため戻りの関門となりそうだ。中国人民銀行が2カ月ぶりに利下げを決めたが、事前予想通りで反応は一時的なものに留まった。