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2022/07/21

 21日の市場は日経平均が6日続伸。終値は前日比122円高の2万7803円だった。前日の米国株は堅調だったが昨日の急伸相場で概ねそこは織り込んでおり朝方は小口売りが先行する展開。直近の5連騰で日経平均は1344円も上げており頷ける反動安でもあった。一方、売り一巡後はじわりと押し目買いが入り下げ幅を縮小。昼頃に日銀が従来通りの大規模金融緩和継続を発表すると安心感が出て日経平均はプラス圏へ浮上。そのまま終盤まで底堅く水準を切り上げて行った。

 昨日の米国市場は企業の好調な決算発表が相次ぎダウ平均は続伸した。動画配信大手ネットフリックスの決算が事前予想を上回り、ウォルト・ディズニーなど関連銘柄も併せて大幅高。過度な利上げが回避されるとの見方も引き続きプラスに働きハイテク株が大きく上げている。一方、グロース株に資金がシフトしたことで食品、薬品などのディフェンシブ株が売られダウ平均は徐々に伸びを欠く状況。当面は4−6月決算を受けての個別株物色に移行しそうだ。

 さて、東京市場は本日も堅調な地合いで日経平均が6連騰。今年3月、6月と2度も跳ね返された上値200日移動平均線(2万7599円)を超えて長期的なトレンドの転換を試みようとしている。目立った買い材料はないが、インフレや景気後退への懸念が後退しつつある現状は小口買いでも上がるある種の真空地帯。上値は2万8000円台を目指すのが自然の流れであろうか。