2023/04/11
11日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前日比289円高の2万7923円だった。前日の米株高に続き日銀新総裁が大規模金融緩和の維持を表明したことで指数は大幅高となった。取引開始から日経平均は300円近い上げでスタートし、その後も米著名投資家ウォーレン・バフェットが「日本株を追加投資したい」との発言が報じられると一時は430円高まで買い進まれた。1ドル=133円台後半に入った円安も後押し材料となり、米景気不安で下げた分を取り戻しつつある。昨日の米国市場は前週末発表の雇用統計を好感してダウ平均は3日続伸した。聖金曜日で休場だった7日に発表された雇用統計は失業率の低下など総合的にみて景気悪化がさほどではなかったことが安心材料に。このため指数は一時マイナス圏に入る場面がありながらも最終的にはプラスで終了。12日の3月の米消費者物価指数の発表を控え売買を手控える向きも多かったが景気敏感株の買い戻しによってダウ平均は支えられている。一方、ハイテク株は買われずナスダックは小反落した。
さて、東京市場は日銀の政策修正(金融引き締め)のリスクが当面はなくなり投資家が動きやすくなっている。欧米の金融システム不安も現状程度なら軽微であり、今週は再び米国の消費者物価を注目するところとなってきた。ネガティブな部分はかなり織り込んでいるので、逆にポジティブな結果となれば上方へ跳ねやすい。テクニカル的には25日線もクリアしており買い方有利の相場が続きそうだ。