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2022/12/29

 29日の市場は日経平均が続落。終値は前日比246円安の2万6093円で、9月30日以来、約3カ月ぶりの安値となった。米ハイテク株安を受けてこの日も200円安でスタートするなど売りが先行。その後も日銀の実質利上げ、米長期金利の上昇など経済の下押し要因が意識され、業績下方修正を意識した売りが広がってしまった。本日は12月決算銘柄の配当落日で日経平均の同落ち分は約43円だったが、落ち分を埋めるには遠い展開となってしまった。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇を嫌気してダウ平均は3日ぶりに反落した。根強い金融引き締めの長期化観測からこの日もじわりと金利が上昇。金利に弱い(PERの高い)ハイテク株に売りが続き全体を圧迫した。特にアップルは中国工場がコロナの感染拡大で影響を受けていることもあり3%の下落。中国経済の回復の遅れも連想され全体の下げを主導してしまった。ナスダック指数は2カ月半ぶりの安値となり先安観を呼んでいる。

 さて、先週の日銀ショック以降の東京市場はさえない展開が続いており、米国の金利高と合わせて「逆金融相場」が全体を支配している。本日の日経平均は2万6000円の大台を一時割り込むなど完全に10月3日安値(2万5621円)を意識した動きとなっている。今後、想定される業績下方修正をどこまで織り込むかによるが、2万5500〜6000円は今年の絶対下値ゾーンだけに簡単には破られないことを期待したい。