トップページへ戻る

バックナンバー

2023/05/24

 24日の市場は日経平均が続落。終値は前日比275円安の3万682円だった。昨日の米国株が続落した流れで200円を超える下げでスタート。その後は値頃感からいったん下げ渋るも、中頃にかけて改めて売り直されて390円安まで下値を広げ、短期間に2000円も上げてきた反動がようやく表れるようになっている。特に目立った材料はないが外国人の短期筋の先物売りがまとまって出た模様。一方、トピックスは日経平均の半分ほどの下げ率におさまっている。

 昨日の米国市場は債務上限問題で政府と共和党の協議に進展が見られなかったことからダウ平均は3日続落した。交渉に当たっている共和党のマッカーシー下院議長が合意にはほど遠いと述べたことが伝わり市場の懸念が強まった。また、米長期金利の上昇が続いていることも重荷となり、最近堅調だったPERの高い銘柄の多いナスダック指数も反落してしまった。ハイテク株の下げにつられてダウ平均は一時270ドルほど売られる場面も。米国株は買い材料が少なく上値は重めである。

 さて、東京市場はテクニカル的な過熱感を冷ますような流れとなり日経平均が続落する展開。先物中心の下げで指数としてはトピックスより日経平均の方が大きく下げている。中国で新型コロナの感染再拡大の懸念が出ていることも一部で影響した模様。チャート面では日経平均が今月に入って初めて5日移動平均線(3万821円)を下回り、急ピッチな上昇トレンドは一服した感がある。