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2020/09/18

 18日の市場は日経平均が小反発。終値は前日比40円高の2万3360円だった。円高や米ハイテク株安で軟調に推移するかと思われたが、世界的ハイテク株が少なく、相対的に出遅れ感のある日本株にはじわりと買いが入り、底堅い値動きとなった。東証1部上場全銘柄で算出する指数トピックスはそれを反映して昨日の下げを埋める強さとなっている。

 昨日の米国市場はハイテク株売りが続きダウ平均は反落した。米FOMC通過で踏み込んだ金融緩和が見送られたことから、割高感のあるIT・ハイテク株に手じまい売りが広がった。追加経済対策が大統領選前に成立しないことも見送り要因に。この日はワクチン供給が年内の場合は数が非常に限られるとCDC(米疾病対策センター)所長が議会証言したこともやや響いたようである。

 さて、東京市場は4連休入り前の週末の割にはしっかりとした展開となり、新興市場も含めた主要全指数が反発した。1ドル=104円台が定着しつつある円高が警戒されているが、本日はそれほど売りが出ず、売り方も様子見といったところがある。日経平均は膠着商状で日中の値幅108円は今年1月以来、約8カ月ぶりの狭さとなっている。来週は3日立会いで積極的な売買は見込みにくいが、連休中に米国株が動けばそれに連れた動きとなってこよう。円相場が上昇気味なのでそこにも注意が必要だ。