トップページへ戻る

バックナンバー

2025/02/21

 21日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比98円高の3万8776円だった。前日の米国株が下落した流れから売り先行のスタート。10時半頃には200円以上下げるなど先物売りが強まる場面もあった。中頃以降は押し目買いが入って徐々に持ち直しプラス圏を回復。しかし、3連休入り前とあって実需買いは薄く戻りは緩やかなものに留まった。昨日に一時1ドル=149円台に入った円相場は150円台に戻し相場上昇に多少は貢献した模様。

 昨日の米国市場は小売大手ウォルマートの決算を嫌気してダウ平均は3日ぶりに反落した。ウォルマートの通期業績見通しが事前予想に届かなかったことから先行きの消費懸念が広がった。トランプ大統領が自動車、半導体、医薬品などへの輸入関税を引き上げるとしたことも圧迫要因に。追加関税でインフレ圧力が強まることも懸念されている。ダウ平均は目先筋の利食い売りもあって一時700ドル近くも下げる場面があったが、ディフェンシブ株買いで終盤はやや下げ渋っている。

 さて、東京市場は連休前の週末ということで積極的な売買は見られず直近安値圏でもみ合う1日となった。日経平均は200日移動平均線(3万8677円)辺りで辛くもサポートされている雰囲気だが、1月の消費者物価の上昇による国内長期金利の上昇や、トランプ関税への懸念からこの辺りでも反発は今のところ限定的なものとなっている。内外ともにマクロ面で手がけにくい相場が続きそうだ。