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2020/10/12

 週明けの市場は日経平均が続落。終値は前週末比61円安の2万3558円だった。米株高と米経済対策への期待は追い風となったが、実施時期がまだ不透明ということで小口売りが先行した。その後も模様眺め的な相場が続き商いも8.5億株という低水準。中国株や米株先物は堅調だったが、相場が2万3500円を超えて高値警戒感が働いているのかもしれない。

 前週末の米国市場は経済対策への期待が続きダウ平均は3日続伸した。株価水準は9月2日以来の高さ。米政権が経済対策として1.8兆ドルと、民主党案の2.2兆ドルに歩み寄った格好となり、市場は前向きにこれを受け止めた。一時は250ドル高まで上げ幅を広げたが、大統領選前に実施される公算が低く、後半相場は徐々に上値が重くなった。9月から急落していたナスダック指数も持ち直し、こちらも9月2日以来の高値で取引を終えている。

 さて、東京市場は米株高には反応せず朝から手詰まり感ある商状に。ここまで悪材料に対する耐性は見事に発揮してきたが、日経平均が2万3500円を超えてからは好材料に対する反応も続かなくなっている。国内的には菅首相の政策に関する物色も一巡しつつあり、これから本格化する7−9月決算が材料の中心となりそうだ。一方、個人好みのマザーズ銘柄は今日も人気で年初来高値銘柄が続出。マザーズ指数は2018年2月以来の高値となっている。