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2023/05/22

 週明けの市場は日経平均が力強く8日続伸。終値は前週末比278円高の3万1086円で7日連続の年初来高値更新となった。日経平均は前週末にバブル後の高値を付けたとあって高値警戒感から前場は模様眺めとなり、一時は100円ほど下押しする場面があった。しかし、ザラバで下値の強さが確認できると後場からは一転して買い意欲が戻り、日経平均は一気に3万1000円の大台へと乗せている。とどまることのない勢いにまさに買いが買いを呼ぶような展開となっている。

 前週末の米国市場は債務上限問題を巡る政府と共和党の協議が再び難航していると伝わったことからダウ平均は3日ぶりに反落した。共和党の債務問題の交渉担当者が協議を打ち切り、再開に関しても言及しなかったことが影響した。米財務長官が米地銀の再編に触れ金融システム不安がまだ残っていることも重荷となったようだ。一方でFRB議長が一段の利上げの必要性の低さを指摘したことで下値もある程度限定された。主要3指数は反落したが底堅さも感じられる1日となった。

 さて、東京市場は本日も外国人の旺盛な買い意欲にけん引されて日経平均が破竹の8連騰を達成。売り方も売れば売るほどやけどを負う状態で、迂闊に売りの手を出せなくなっている。後場からの急伸は外国人による先物買いがきっかけだが、不透明な欧米市場よりも金利やインフレ率が低く安定している日本株が選好されているのは確かなようだ。明日も買い方有利の相場が続くだろう。