トップページへ戻る

バックナンバー

2023/10/18

 18日の市場は日経平均が小幅続伸。終値は前日比1円高の3万2042円だった。前日の米ハイテク株安につられて序盤は170円安と売り込まれる場面はあったが、売りが一巡した10時以降からは徐々に下値を切り上げ下げ幅を縮小。業績見通しの明るさから下値には買いが入って来やすく悪材料に打たれ強くなっている。円相場や原油相場に動きがなく足元で過度にインフレを警戒する動きはこの日は見られない。後場にはプラス圏へと値を戻しわずかに回復基調を辿っている。

 昨日の米国市場は好調な経済指標を好感してダウ平均は小幅ながらも3日続伸した。この日発表された9月の小売売上高が事前予想を上回る伸びを示した。長期金利の上昇にもかかわらず経済のファンダメンタルズがしっかりしていることで消費関連株中心に買いが広がった。一方、これを受けて長期金利は高めで推移。金利に敏感なハイテク株は売られ、ナスダック指数は反落してしまった。政府が半導体の対中輸出規制を強化する方針を示したことも多少は影響した模様。

 さて、東京市場は米ハイテク株安の影響を受けながらも下値には押し目買いがあり底堅さが見えている。一方で上値25日移動平均線(3万2173円)、75日移動平均線(3万2387円)が目先の抵抗ゾーンだが、中東情勢が現状程度であれば上抜けてくる可能性もありそうだ。半導体設計のソシオネクストが先端半導体を台湾TSMCと共同で作ると報道されたこともプラスに働いている。