2023/11/02
2日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前日比348円高の3万1949円で先月18日以来の高値となった。前日の米株上昇と長期金利急低下を受けてこの日も大きく買いが先行。日経平均は300円を超える上げで始まり一時は3万2000円の大台を回復する場面まであった。米長期金利の動向はこの秋相場の一番の関心事で、仮にピークアウトに向かうなら10月安値が大きな底値となってこよう。その後は戻り売りで伸びが止まったが、市場の雰囲気はかなり改善されている。昨日の米国市場はFRBの利上げ見送りを好感してダウ平均は3日続伸した。この日までの金融政策会合でFRBは事前予想通りに政策金利を2会合連続で据え置きに。足元のインフレ指標は労働関係に強さが残るものの、全体としてインフレは鈍化しつつあるとの認識が示された。これにより長期金利は大きく低下して資金が株式に向かう図式となった。ハイテク株も大きく買われナスダック指数は4日続伸と底打ち感を明確にしつつある。
さて、東京市場は日経平均が急ピッチな戻りを見せるなどにわかに底入れ感を強めている。本日は75日移動平均線(3万2157円)近くまで達しており目先はこの辺りで上げ一服となるだろうが、金利の低下次第では来週にも同線超えができる状況にも見える。決算発表は今のところ可もなく不可もなくの状態だが、上方修正の方が多めであり、下値に対する不安は見当たらなくなっている。