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2020/09/11

 11日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比171円高の2万3406円だった。前日の米株安を受けて売り先行で始まったが、一巡後は次第に押し目買いが優勢となり、内需・低位の出遅れ株の物色などでじわりと指数を押し上げた。メジャーSQ通過で需給的な波乱要因もなくなりその後も安定した動きに。国内の経済活動の正常化に向けた動きなども支援材料となっている様子。

 昨日の米国市場はハイテク株への売りが再び強まりダウ平均は大幅反落した。主力ハイテクのグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンなどに戻り売りが強まり軒並み下落。市場にハイテク株の調整局面はまだ続いているとの見方が強まった。米上院で追加の経済対策が否決されたことも投資家心理の悪化を誘発。ダウ平均の下げ幅は一時500ドルに迫る場面もあった。この動きで米国株全体の調整は今しばらく続きそうな状況にある。

 さて、東京市場は米株安にもかかわらず、本日は意外にも逆行高を演じる1日となった。東京都が新型コロナ感染状況の警戒レベルを1段階下げ、23区内の飲食店などの営業時間を延ばしたほか、政府が「GoToトラベル」の対象に東京を加えるとしたため、国内景気の回復を後押しするとの見方が広がった。久々に国内だけの材料で株高につなげる格好に。トピックスは終値ベースで直近高値を超えるなど(2月21日以来の水準)底上げの動きが強まっている。