2022/10/21
21日の市場は日経平均が続落。終値は前日比116円安の2万6890円で4日ぶりに2万7000円台を割り込んだ。米長期金利の上昇や米株安を受けて本日も売り先行の展開。朝方発表の9月の消費者物価指数が31年ぶりの上昇率となったことも買い方を慎重にさせたようだ。一方、売り物もそこそこ枯れておりザラバ安値は昨日並みのところでストップ。日足チャートの形は今年6月中旬から7月中旬までの下値切り上げ型の底入れパターンに何となく似てきている。昨日の米国市場は止まらない長期金利の上昇を嫌気してダウ平均は続落した。インフレの収まる気配がまったく見えずこの日の米長期金利は4.2%台まで上昇(14年ぶり水準)。ドル高進行もネガティブに受け止められ売りが広がってしまった。IBMなど主要企業の好決算が支えとなって一時はプラス圏で推移する時間もあったが、金融当局がこの状況でも利上げの遅さを指摘しており、個別の好決算だけでは事態は打開できない様子がうかがえる。
さて、東京市場は米株下落への耐性が少しずつ出てきて、日経平均は下げても安値が一定水準で保たれる底堅さが出てきている。国内でも主要企業の9月決算の発表が来週から始まるが、今のところあまりネガティブな予想はなく波乱はなさそうな雰囲気だ。上値は75日や200日移動平均線が目先の抵抗ゾーンとなっているので当面は膠着しやすい相場となるだろう。