2023/06/23
23日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比483円安の3万2781円で、今月12日以来の3万3000円台割れとなった。序盤は1ドル=143円台まで進んだ円安を好感して268円高と好調だったが、3万3500円を超えたところでは戻り売りが強まっているようですぐに失速。10時以降はマイナス圏に転じ、その後は先物売りでみるみる下値を広げてしまった。今月末に年金基金のリバランスに伴う売りがあるため、先物で先回り売りをしているとの指摘もある。昨日の米国市場は金融引き締め長期化懸念からダウ平均は小幅ながらも4日続落した。FRB議長がこの日の上院における議会証言で「年内にあと1〜2回の利上げが必要」との認識を示したことが売り材料となった。欧州ではイギリス、スイスなどもこの日に利上げを発表し世界的に金利上昇の流れが続いている。一方、前日の下げが急だったハイテク株は意外にも買われてナスダック指数は4日ぶりに大きく反発。案外、米国株は底堅いところも見せている。
さて、東京市場は米ハイテク株高、円安といった追い風にもかかわらず本日も先物売りで崩されるなど需給に明確な変化が表れている。この3カ月は強烈な外国人買いで上げっぱなしとなっており、ようやく調整らしい調整に入ったといえそうだ。直近のテクニカル的な下値支持ポイントは下から25日移動平均線の3万2145円、3万2500円、6月7日高値3万2708円といったところとなる。