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2021/05/27

 27日の市場は日経平均が6日ぶりに反落。終値は前日比93円安の2万8549円だった。前日の米国株は上昇したが日経平均は昨日まで5連騰していた反動が勝り売りが先行する展開。東京、大阪が緊急事態宣言の延長を政府に要請したこともある程度上値を抑える要因となっている。チャート上では25日移動平均線(2万8671円)が目前に迫っており抵抗線として意識されている様子。MSCI指数採用銘柄の入れ替えに伴う機械的な売買(大引)で出来高だけは膨らんでいた。

 昨日の米国市場は景気回復を買う動きが出てダウ平均は小反発した。米国ではワクチン接種が順調に進んおり経済正常化が加速している。長期金利も落ち着いた動きを見せており主力ハイテク株にもじわりと資金が戻りつつある。米FRBが緩和的な金融政策を長期化させるとの見方が出ており、これが一定の効果をあげているとの指摘もある。一方、高値警戒感があり一段と上値を買い進む動きは見られない。米国株にも他の材料が欲しい局面といえそうだ。

 さて、東京市場は実需の乏しさが表れて先物売りに振らされる展開。米長期金利やビットコインが落ち着いており明確な売り材料が見当たらないため、本日の下げはここまでの連騰に対するテクニカル的なものといえそうだ。また、米MSCIの銘柄入れ替えに伴う売り(日本株の除外29銘柄、採用0銘柄)も重荷となった模様。当面は目立った材料が見当たらず明日も方向性のない1日となりそうだ。