2022/05/12
12日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比464円安の2万5748円で、3月15日以来の安値となった。前日の米株安を受けて朝から売りが先行。一時は500円超えの下げ幅を示現するなどおとといのザラバ安値を下回る展開に。その後は値頃感による買いや時間外取引の米株先物高などでやや下げ渋ったが、インフレや金利上昇を警戒する向きは多くなかなかアク抜けはしない。2万6000円台を割り込んだことで下値模索の状態はまだ続きそうだ。昨日の米国市場は4月の消費者物価指数の伸びが事前予想を上回ったことからダウ平均は5日続落した。同指数の伸び率はやや低下するかと思われていたが、事前予想の数値を逆に上回ってしまったためインフレ加速懸念が台頭。幅広い銘柄に売りが出てほぼ全面安商状となってしまった。金融引き締めが長引くとの見方から高金利に弱いハイテク株が特に下げて、同採用銘柄の多いナスダック指数は3%超えの下落率となっている。
さて、東京市場は米株安を受けて日経平均が寄り付きから2万6000円台を割り込む展開。中頃にはいったん2万6000円台に戻す場面があったが戻り売りが強く再び終盤に下げ幅を広げてしまった。主力の値がさ株の下げも目立ち、ソフトバンク、ファストリの大幅下げで、2社で日経平均を180円弱も押し下げてしまった。調整トレンドは今しばらく続きそうだ。