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2023/08/18

 18日の市場は日経平均が3日続落。終値は前日比175円安の3万1450円で6月1日以来の安値となった。前日の米株安や米長期金利の上昇を受けて朝安のスタートに。寄り付き近辺で350円安(3万1275円)と一気に売り込まれたが、最近の株安で後続の売りはある程度出切っていたようで、早々に売りが一巡すると値を戻して行った。中国不動産大手の恒大集団が早朝に米国で破産を申請したという材料も朝安の場面でほぼ織り込んだ様子だった。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇や大手小売りの決算を嫌気してダウ平均は3日続落。7月中旬以来の安値となった。朝方に発表された小売大手ウォルマートの決算で売上高の伸びが事前予想に届かなかったことから小売株全体にも売りが広がった。また、この日発表された労働関連の統計が労働需給の引き締まりを示し、雇用コストインフレへの警戒感から長期金利が上昇したことも相場の重荷となった。指数は一時プラス圏で推移する時間もあったが最終的には金利高に負けている。

 さて、東京市場は日経平均が一時大きく下押す場面がありながらも持ち直し、目先は下げ止まり感が出始めている。中国不動産大手の破産申請にもかかわらず中国株が安定した動きを見せている点も、この水準における下値の強さを示唆しているようだ。トピックスは連日で下値75日移動平均線がサポート線として機能しており、相場全体として来週はリバウンド局面に入る流れが期待できそうだ。