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2024/03/07

 7日の市場は日経平均が大幅に3日続落。終値は前日比492円安の3万9598円で4日ぶりに4万円の大台を割り込んで引けた。前日の米ハイテク株の上昇を受けて日経平均は開始早々に4万472円(381円高)とこの日もザラバ最高値を更新したが、過熱感のある半導体株に売りが出ると一転して指数はマイナス圏へ転落。日銀のマイナス金利解除が3月か4月に実施されるとの一部観測報道で円高が進行し、日経平均は中頃以降みるみる下げ幅を広げてしまった。

 昨日の米国市場は長期金利の低下を受けてダウ平均は3日ぶりに反発した。注目されたFRB議長の議会証言は早期の利下げに慎重姿勢ではあったものの、事前予想の範囲内だったことから買い安心感につながった。この日発表された雇用関連指標も、景気の腰折れを示す内容でない上にインフレの低下を連想させるものであったため、市場には概ね好感されている。ナスダック指数もS&P500種指数もこうした内容から小幅反発となった。

 さて、東京市場は1ドル=148円台に入った急な円高などが嫌気されて日経平均は下げ幅を広げる1日となってしまった。4万円台で粘り腰を見せていたが為替変動を契機に溜まっていた利食い売りが一気に吹き出た格好だ。週末には米国で雇用統計の発表も控えておりやや冷静になったともいえよう。ただ、トピックスの下落率は小さく市場全体としての上昇基調に変わりはないようだ。