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2020/07/07

 7日の市場は日経平均が4日ぶりに反落。終値は前日比99円安の2万2614円だった。米国株は大きく上昇したものの日経平均は昨日の上げで先行して織り込んでおり材料とはならず。国内ではETF分配金に伴う株式の換金売りが意識され上値の重い展開となった。もっとも、中国株が本日も上げており日経平均を売り込む動きは限定的。下値の堅さは相変わらずといえそう。

 昨日の米国市場は米中の景気回復期待でダウ平均は大幅続伸し、3週間ぶりの高値となって取引を終えた。この日発表された6月のISM非製造業景況感指数が過去最大の改善を記録。好不況の境目となる50の水準も3カ月ぶりに上回りほぼ全面高の展開となった。さらに中国の上海総合株価指数が政府の株高支援発言を受けて6%近い急騰を演じ、最近の中国の景気回復と合わせ急速に楽観が広がっている。ナスダック指数は3日連続で史上最高値を更新した。

 さて、東京市場は3連騰を受けた利益確定売りなどで本日は甘い展開。今週は8日と10日にETF分配金に伴う株式の換金売りが予定されているようで、それに対する警戒感からヘッジ売りが上値を圧迫したようだ。新型コロナの国内での感染拡大も収まらず上値を買うムードは乏しい。下値を拾う向きは依然として多いが、外国人が積極的に買わない日本株は、先物への買いが止まるとすぐにだれてしまう。今月に入って東証1部の出来高は一段と細っており明日も膠着気味の相場となりそうだ。