2023/06/26
週明けの市場は日経平均が3日続落。終値は前週末比82円安の3万2698円だった。米国株の下落を嫌気して序盤は一時400円近く下げる場面があったが、このところの株安(直近2日間で約800円安)で目先的な売り物が出尽くしていたのか、売り一巡後は下げ幅を大きく縮小するなど目先の値幅調整は落ち着く傾向へ。ロシア民間軍事会社ワグネルによるプーチン政権に対する反乱もわずか一日で収束し、大きな混乱もなかったことから市場への影響は軽微なものに留まった。前週末の米国市場は製造業の景気指標の悪化を受けてダウ平均は5日続落した。朝方発表の6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が事前予想を下回り米景気に対する先行き懸念が広がった。同じ日に発表された欧州主要国のPMIも相次いで事前予想を下回り、金利上昇と物価高が実体経済に影を落とす様子が見え出している。PER面から割高感のあるハイテク株も売られてこの日はけん引役が不在に。インフレとの戦いは今しばらくは続きそうな雰囲気だ。
さて、東京市場は日経平均が一定の下値まで見たことで目先の下げ渋り感が出てきている。本日の安値は25日移動平均線(2万2210円)に限りなく近づき、強気相場の最中としてはまず最初に買うべき押し目買いポイントに達している。1ドル=143円台の円安も本来なら買い材料であり少なからず本日のサポート要因となったようだ。今週は25日移動平均線が重要な支持線となるだろう。