トップページへ戻る

バックナンバー

2020/08/21

 21日の市場は日経平均が反発。終値は前日比39円高の2万2920円だった。前日の米国市場でハイテク株が買われた流れを受けて買い先行の展開に。中国株が堅調に推移したこともプラスに働いた。一方、週末ということもあって2万3000円を超えた水準では売り物に頭を抑えられる状態。東証1部の出来高は5日連続で10億株を下回るなど実需回復にはまだ遠い。

 昨日の米国市場は主力ハイテク株人気に後押しされてダウ平均は4日ぶりに反発した。序盤は新規失業保険申請件数の想定外の伸びが嫌気されて売りが優勢となったが、コロナ禍でも業績を伸ばすIT・ハイテク株が改めて見直される格好となり、上場来最高値を更新するアップルなどにけん引されてプラスへと切り返して行った。アップル、MS、インテルの3社でダウ平均を110ドルも押し上げている。またナスダック指数は2日ぶりに最高値を更新した。

 さて、東京市場は米株高に支えられて日経平均は反発したものの、上げ幅はわずか39円でこの日の安値引けとなった。国内に買い材料がないのは相変わらずで、米国株や中国株の上昇がなければプラスを維持できないような状態となっている。チャートの上ではまだ緩やかな上昇トレンドにあるが、出来高の減少が顕著で、これでは持続的な株価の上昇は難しいだろう。来週も引き続き米国株次第で上下する外部頼みの相場となりそうだ。