2022/09/09
9日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比149円高の2万8214円だった。前日の米株高を受けて開始早々に200円を超える上げ幅に。売り方の買い戻しが主で買い一巡後はもみ合う展開となったが、それでも2万8000円台はキープするなど値動きは安定している。円相場は1ドル=143円台でとりあえず急な円安は今はストップ。こちらも安心感をもたらしている。テクニカル的には上値25日移動平均線(2万8269円)が意識され、そこからは伸びを欠く状態だった。昨日の米国市場はリバウンド相場の流れが続きダウ平均は続伸した。8月高値からの下げ幅が3000ドル超に達していた反動からこの日も買い戻す動きが継続。欧州中央銀行(ECB)が通常の3倍となる0.75%の利上げを決めたが、これも事前の下げで概ね織り込んでおり影響はしなかった。ただ、欧米で利上げの動きがまだ継続することはほぼ確実なため、相場も一定の戻りを演じた後は再度調整局面を迎えることになるだろう。秋相場は難しい展開となりそうだ。
さて、東京市場は日経平均が続伸するなど利上げ圧迫相場がようやく一服し、目先の下値不安は薄れている。ただ、欧米や豪州、カナダまで利上げ姿勢を強めており、さらには円安長期化観測も働いていることから外国人資金は日本株に向かいにくい。売り方の買い戻しが一巡すると25日移動平均線辺りからは徐々に上値が重くなってしまった。来週は同線から2万8500円までが戻り限界となりそうだ。