トップページへ戻る

バックナンバー

2022/12/19

 週明けの市場は日経平均が3日続落。終値は前週末比289円安の2万7237円で、先月4日以来、約1カ月半ぶりの安値となった。前週末の米国株の下げや景気見通しの軟化を受けて幅広い銘柄で売りが先行。日経平均は窓空けで2万7500円を下回りステージを一段下へ落としてしまった。一時は360円安と下値を広げたが、200日移動平均線(2万7247円)辺りで押し目を拾う動きもあり10時以降は下げ止まっている。もっとも、年末高への期待は萎みつつあるようだ。

 前週末の米国市場は利上げ継続による景気後退懸念からダウ平均は3日続落した。やはりFRBの政策金利の上方修正(0.5%)が響いているようで、利上げ幅0.25%の通常モードに戻しても来年5月まで利上げが続く可能性が高まったことから改めて株式を売る動きが継続した。ダウ平均の下げ幅は一時500ドルに達したが、短期的に売られ過ぎており終盤は下げ幅を縮小させている。先物・オプションの清算(トリプルウィッチング)を通過して需給面で軽くなった救いはある。

 さて、東京市場は週初から米景気懸念を織り込む軟調な展開。欧米の利上げが長引く公算となり改めて実体経済への影響を織り込む形となっている。日経平均はテクニカル上で重要な75日移動平均線(2万7520円)を割り込み調整は新たな段階へ突入。200日線上はキープしているのでギリギリ上昇基調は保っているが、買い材料不在で今後のことを踏まえると心許ない状況でもある。