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2025/10/02

 2日の市場は日経平均が5日ぶりに反発。終値は前日比385円高の4万4936円だった。前日の米株高を受けて買い先行のスタート。一時は600円近くまで上げ幅を広げる場面があった。買い一巡後は上げ幅を1/4近くまで縮めてしまったが、後場に入ると再び買い直されて4万5000円という心理的な節目を一時捉える時間帯もあった。一方、物色は半導体や一部値ガサ株に偏っており、上場全銘柄で算出する指数トピックスはマイナスとやや冴えない状況だ。

 昨日の米国市場は利下げ期待が続きダウ平均は4日続伸。連日で最高値を更新した。この日発表された9月のADP全米雇用リポートが少し軟化したため、かえって市場の追加利下げ期待が膨らんだ。同じく注目された9月のISM製造業景況感指数は小幅に堅調で景気腰折れを懸念する内容ではない。利下げと安定した景気で株高の環境は揃っている。政府機関が一部閉鎖される影響で上げ幅は抑えられたが、今のところこちらに関しては大きな波乱には至っていない。

 さて、東京市場は日経平均が久々の反発となったが市場全体では値下がり銘柄の方が多く、内容的には高値圏におけるちょっとした調整が続いてるような状態だ。期初の売りは概ね一巡しており需給的には落ち着きを取り戻している。今後は9月中間期を終えて今月下旬から出始める企業の決算が注目されてくるだろう。その前に市場は日銀の利上げを織り込むなど足場を固める流れに入りそうだ。