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2025/10/15

 15日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比825円高の4万7672円だった。昨日の米国株が上昇した流れに乗って買い先行のスタート。前日の日経平均が過度に下げた反動も加わって(売り方の買い戻し)後場に入っても着々と上値を伸ばしていった。連立政権崩壊は引き続き政局の流動化として市場に不確実性を与えているが、臨時国会の召集が21日にほぼ決まったことで徐々に織り込みは進んでいくことになるだろう。短期的な調整はほぼ完了か。

 昨日の米国市場はFRB議長の発言を好感してダウ平均は続伸した。この日同議長が講演で「量的金融引き締めを近い将来に終了させる可能性」と発言したため長期金利が低下。株式市場はこれを好感してリスクを取る動きをじわりと強めてきた。最近は米中貿易摩擦を懸念する売りに押されていたが、こちらも過度な心配は不要との見方で徐々にリスク度が後退している。一方、連邦政府機関の一部閉鎖で雇用統計など重要指標の発表が遅れていることは引き続き懸念されている様子。

 さて、東京市場は米株高や米国の量的引き締め終了の可能性が支えとなって急速に巻き返す展開となっている。昨日は先物をベースに売り込み過ぎた影響もあるだろう。注目の首班指名は与野党の誰が首相になってもインフレ対策で減税など財政出動をする可能性が高く、市場は心理的にも落ち着きを取り戻す状況にある。本日はトピックスが25日移動平均線上を回復しており調整は短期で済む流れにある。