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2025/10/08

 8日の市場は日経平均が5日ぶりに反落。終値は前日比215円安の4万7734円だった。前場は1ドル=152円台まで達した円安が好感されて230円高(4万8181円)と買い進まれたが、後場に入ると米ハイテク株下落がじわりと効いてマイナス圏へ転落。「高市トレード」に対する市場の期待は強いものの、さすがに先週末に2000円も上げてかなり織り込んでしまいモメンタムは低下。日経平均は2日連続で陰線を引くなど微妙な足取りを描いている。

 昨日の米国市場は過熱感による利益確定売りが続きダウ平均は小幅に続落した。連騰を重ねて前週末まで最高値を更新していたが、週が代わってさすがに警戒感が勝っている状況だ。ただ、ダウ平均は200ドルほど下げる場面があったものの、最終的には下げ幅を半分以下に抑えており、利下げ継続による投資家の買い意欲の強さを表しているともいえる。この日はハイテク株の多いナスダック指数も反落。連騰してきたS&P500種指数は8日ぶりに反落した。

 さて、東京市場は過熱感が意識されて本日は伸び悩む展開。上場全銘柄で算出する指数トピックスは小幅がらも4日続伸と安定感は維持しているが、さすがに短期間に上げ過ぎた影響はじわりと表れ始めているようだ。もっとも、押してもまだわずかで目先は微調整の範囲で足場を固めてくる可能性が高そう。心理的な節目でもある4万8000円前後で今週はもみ合う流れとなりそうだ。