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2025/04/22

 22日の市場は日経平均が小幅続落。終値は前日比59円安の3万4220円だった。前日の米国株が大きく下げた割りに序盤の日経平均は170円安と軽微な下げに留まり打たれ強さをかえって確認できる展開に。1ドル=139円台へ上昇した円高にもかなりの耐性を示しており、この水準での実需売りの少なさを感じさせている。一方、相次ぐ不規則なトランプ発言で市場や一般経済主体からの米国への信用が揺らいでいる。これが相場の戻りを重く不確かなものにさせているようだ。

 昨日の米国市場はトランプ大統領によるFRB議長解任発言などを受けてダウ平均は4日続落した。トランプ氏が利下げを行わない同議長を批判。公然と辞任を要求したことで市場には不透明感が広がった。関税によるインフレを抑えるために利下げを見送っているところだが、FRB議長を交代させて利下げを実施すればインフレが再燃しかねない。市場は景気減速下のインフレ(スタグフレーション)を嫌っており、やや過剰気味ではあるがトランプ発言に反応してしまったようだ。

 さて、東京市場は外部環境が悪いなりにも日経平均が下げ渋るなどかなりの耐性を備えてきている様子がうかがえる。3万4000円台固めから戻り第2波動を描く準備は静かに進んでいるようだ。4月7日安値でトランプ関税の最悪の部分は織り込み済みで、今後は関税が交渉の中で緩和され次第戻りを再度加速させる展開が予想される。押し目は小口買いで対応してもいい雰囲気だ。