2025/12/10
10日の市場は日経平均が3日ぶりに小反落。終値は前日比52円安の5万602円だった。昨日の米国市場は主要指数が高安まちまちで材料とならず。ただ、ナスダック指数が小幅高だったことや取引序盤に円安が進んだことを手掛かりに一時450円高となる場面があった。しかし、買い一巡後は米FOMCを前に手じまい売りが強まり上げ幅を縮小。後場は一貫してマイナス圏での推移となった。一方、トピックスはザラバで一時最高値を更新するなど全体的には堅調を維持している。昨日の米国市場はFOMCの結果発表を控え様子見気分が強まりダウ平均は続落した。FRBは今回の会合で0.25%の利下げを行うことが既定路線となっており、市場もそこまでは十分に織り込んで上げてきた。一方、会合後の議長声明に市場の関心は移っており、ここで示す先行き見通し(フォワードガイダンス)が一番の関心ごととなっている。ここで次回会合に向けて金融緩和的な姿勢が示されれば市場にとっては満額回答となるだろう。
さて、東京市場は日米の金融政策という注目イベントを前に様子見の展開。結果は織り込んでいるもののトップの発言待ちという状態で今日も動けずにいる。足元の企業業績は過去最高益更新で堅調そのもの。トピックスのザラバ最高値更新が示すように、国内の長期金利上昇にも負けない強さが表れている。米国で楽観的な金融政策が示されれば日経平均の年内最高値更新も視野に入ってくるだろう。