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2025/11/12

 12日の市場は日経平均が反発。終値は前日比220円高の5万1063円で約1週間ぶりに5万1000円台を回復した。前日の米国株が高かったことや1ドル=154円台後半に達した円安が材料となった。取引序盤はSBG株の急落の影響で日経平均は一時300円安と売り込まれたが、SBG固有の下げ(好決算で材料出尽くし)で全体への影響は軽微だった。むしろ最高値を更新したトピックスが示すように全体は好調で、着々と水準訂正は進んでいる。

 昨日の米国市場は政府機関の閉鎖解除に向けやた動きが本格化したことでダウ平均は大幅続伸。約2週間ぶりに最高値を更新した。米上院が10日に政府機関の一部閉鎖解除に関するつなぎ予算案を可決。早ければ本日にも米下院で採決され、行政機関の業務が1カ月半ぶりに再開される。経済の足を引っ張る要因が消えることで株式を買う動きが一段と強まった。一方、SBGが株式を売ったと報じられたエヌビディアが下落。連れてハイテク株全般も安くなりナスダック指数は反落した。

 さて、東京市場は日経平均がSBG株の乱高下に振り回されやや実体と離れた動きとなったが、取引中盤以降にSBG株が下げ幅を縮小すると、日経平均もプラス圏に戻して正常化していった。個別でも決算が好調なものが多く買い方有利の展開が継続中。値上がり銘柄数はプライム市場全体の8割近くに達し、物色範囲の広さがそのまま相場の強さを表しているといえそうだ。