2025/05/16
16日の市場は日経平均が小幅ながらも3日続落。終値は前日比1円安の3万7753円だった。昨日の米国株は主要指数間で高安まちまちも基調の強さは感じられた。一方、為替が円高含みで動いており週末要因もあって本日の日経平均は朝からダレた動きに。しかし、下値が3万7500円に達したことで前場中頃以降は値頃感による買いで徐々に値を戻す展開へ。積極的に買う材料は乏しいがここから売り崩す理由も見当たらず、結果として下値の堅さが伝わる1日となった。昨日の米国市場は長期金利の低下を好感してダウ平均は3日ぶりに反発した。この日発表された4月の卸売物価指数が事前予想に反して低下。4月の小売売上高も伸びが鈍く市場のインフレ懸念が和らいだ。行き過ぎたトランプ関税が緩むことへの期待からこの水準でも株式を売る動きは強まってこない。ハイテク株の多いナスダック指数は小幅ながらも7日ぶりに下落したが、主要500社で構成されるS&P500種指数は4日続伸と堅調だ。
さて、東京市場は週末で材料の乏しいなか全般的にはマイナス圏で推移した。政府が発表した1−3月GDP速報は四半期ぶりマイナスとなったものの、事前にある程度想定されており売り込む動きは強まらなかった。一方、下値を拾う動きは安定しており後場には一時プラス圏へ浮上。4月安値から25%も上げて過熱感はまだ残っているが、これだけ上げておいて売り物も少なく安定感が際立っている。