2025/11/18
18日の市場は日経平均が大幅に3日続落。終値は前日比1620円安の4万8702円で、先月24日以来16日ぶりの5万円台割れとなった。米利下げ観測の後退を受けて米国同様に日本株にも売りが広がった。国内では高市政権の中国対応への不安感や、過度な財政出動に対する懸念から上昇中の金利も嫌気されて全面安商状に。中国リスクに関してはインバウンド需要後退以外にも、日本製品不買運動を想定した売りも出ており目先的には相場の足を引っ張ることになりそうだ。昨日の米国市場は利下げ観測の後退を受けてダウ平均は3日続落した。この日はFRB副議長が現在の金利水準に満足している風の発言をしたことで市場の利下げ期待が一段と後退してしまった。AI関連株の中心的銘柄であるエヌビディアが今週の決算発表を前に手じまい売りで下げてしまったことも心理的に影響したようだ。米主要株価指数は揃って25日移動平均線を割り込む状態。利下げ機運後退や割高感が指摘されるようになって少し流れが変わってしまったようだ。
さて、東京市場は買われ過ぎていた反動が本格的に表れてきたようで日経平均は半年以上ぶりに25日移動平均線(4万9931円)を明確に割り込むなど短期的なトレンド転換を示唆している。AIブーム、財政出動、米利下げのトロイカ体制で上げてきたが、割高感や日米の金利上昇などで足元が少しぐらつく状態となってきた。