2025/09/02
2日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比121円高の4万2310円だった。昨日の米国市場はレーバーデーのため休場。代わって注目された欧州市場は英独などを中心に全体的に底堅く推移した。これを受けて日経平均は小高くスタート。前引け前には280円ほど値上がりする場面があった。国内長期金利の低下なども多少のプラス材料にはなった様子。しかし、買い戻しが中心で勢いはあまり続かず、後場には自民党総裁選に対する思惑から目先筋の売り仕掛けが入り、一時はマイナス圏に落ちる弱いシーンもあった。先物の売買に振り回されている印象があり日経平均は上下に振れやすい。それでも上場全銘柄で算出される指数トピックスは一貫してプラス圏を維持しおり、全体としての基調の安定さはこちらに表れていると見ていいだろう。トピックスはこの1週間、上値を10日移動平均線に抑えられているが、直近では下値をじわりと切り上げてきており期待感は出てきている。さて、日経平均のチャートは下値25日移動平均線(4万2115円)にしっかりとサポートされて下値堅めの状態だ。サポート線に達してからの反発がまだ弱く日柄的な調整を必要としているようだが、トピックスの安定ぶりから同線を割り込む可能性は今のところ少ないだろう。PER面から見た割安感の乏しさなどから勢いよく上げる展開は望みにくいが、9月相場は安定的かつ緩やかな上昇基調を描きそうだ。