2025/12/15
週明けの市場は日経平均が2日ぶりに反落。終値は前週末比668円安の5万168円だった。取引時間中は一時5万円の大台を割り込む場面があったが、すかさず入る押し目買いで値を戻している。日経平均の下げを主導するのは短期筋の外国人資金のようで売買は先物中心。一方、その他現物株を実需で買う向きも依然として多く、トピックスは連日で最高値を更新。日経平均の動きとは完全に一線を画している。現状は同指数が表すように堅調な上げ相場継続中と見ていいだろう。前週末の米国市場はハイテク株安が響いてダウ平均は3日ぶりに反落した。半導体大手のブロードコムの好調な決算の中に利益率の低下がみられたことや、AI向けデータセンター完成が遅れることとなったオラクルなどの株価下落が影響してハイテク株全般に売りが広がった。ダウ平均は前日に最高値を更新したばかりとあってすかさず目先筋の手じまい売りがこちらにも出たようだ。もっとも下げ幅はある程度限られており上昇基調を崩すほどではない。
さて、東京市場は日経平均とトピックスがまったく違う動きを示し、同一市場に2つのマーケットが存在しているかのようだ。秋相場以降はこうした動きが顕著でハイテク株と内需株の間を資金が行ったり来たりしているようである。ただ、市場全体では資金は着々と流入しており、両指数ともしっかりと下値を切り上げている。トピックスはより全体を反映しており年末高を体現中だ。