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2025/11/26

 26日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比899円高の4万9559円だった。前日の米国株が大きく上げた流れに乗って順調に上げ幅を拡大。復活した米利下げ期待によるリスクマネーの回帰もあって前場は1000円を超える上げ幅を示現した。後場に入ると高値警戒感から上げ止まったが、この日はハイテク株以外の物色も目立つなど市場全体の底上げが明確に。上場全銘柄で算出する指数トピックスは25日移動平均線上を回復し、最高値まで1%の距離に詰めている。

 昨日の米国市場はインフレ指標の落ち着きなどを好感してダウ平均は大幅に3日続伸した。この日発表した9月の米卸売物価指数が事前予想を下回る伸び率となったことから過度なインフレ懸念が後退。この他労働市場の軟化を示唆する雇用関連指標の発表や景気の減速を示す経済指標の発表もあり、市場の利下げ期待が一気に高まる結果となっている。長期金利の低下がハイテク株高を促しナスダック指数も3日続伸。ダウ平均は直近の下げ幅の半値戻しを達成している。

 さて、東京市場は米国株の回復に乗ってほぼ全面高商状となったが、特にハイテク株以外の上げが目立ち、リスクマネーが市場に幅広く浸透する理想的な展開となっている。今期の上場企業の増益が鮮明化していることも広範な物色につながっているようだ。現状はトピックスやプライム指数の動きが実体をより反映していると思われ、こちらが堅調に推移するうちは安定的な上昇基調を描きそうだ。