2025/12/11
11日の市場は日経平均が続落。終値は前日比453円安の5万148円だった。前日の米株高を受けて開始早々に日経平均は250円を超える上げ幅を示現したが、買い一巡後は急速に伸び悩み前引けはマイナス圏へと落ちてしまった。後場に入ると下げ幅を一時600円超えに急拡大。米主力ハイテク株が決算を嫌気して時間外取引で下げていることや、米利下げという材料出尽くし感などから先物にまとまった売りが出ていたようである。ただ、最終的には5万円台はキープした。昨日の米国市場はFOMCの結果を好感してダウ平均は3日ぶりに反発した。株価水準は先月につけた最高に次ぐ高さとなった。注目されたFOMCの結果は想定通りの0.25%利下げだったが、同時に短期国債を購入する方針を示したことがポジティブサプライズとなり株高につながった。一方、現在の金利水準は中立金利に近づいたともしており、来年の利下げは1度程度となることが示されてもいる。そのためハイテク株の多いナスダック指数の伸びは比較的限定されている。
さて、東京市場は時間外取引の米株先物安などを受けて後場から下げ幅を拡大。今晩の米国株の下げを警戒する動きが表れていた。FRBの利下げなど目先の材料出尽くしなどから売りが出ている模様。チャート面では下値25日移動平均線(5万90円)辺りで下げ止まっているいるが、今晩の米国株次第でサポートされるかは短期的には不明の状態だ。