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2025/11/21

 21日の市場は日経平均が反落。終値は前日比1198円安の4万8625円だった。前日の米ハイテク株安を受けて大きく売りが先行。昨日に米エヌビディアの好決算で買い上げた分を一時吐き出す展開となった。一方、割高とされる一部ハイテク株から逃げた資金は内需系の割安株に向かっており、上場全銘柄で算出する指数トピックスは中頃からプラス圏を回復。プライム市場全体で見ても値上がり銘柄が3/4を占めており、リバランスの動きが表れている様子が窺える。

 昨日の米国市場はエヌビディアの好決算効果が続かずダウ平均は反落した。前日引け後に発表した同社の予想を大幅に上回る決算を好感し午前の取引で一時700ドルほど上昇していた。しかし、午後に入ると特段の材料もない中相場はズルズルと後退し始め、エヌビディアを筆頭にハイテク株全般が売られる荒れた展開。一部では暗号資産相場の崩れが波及したとの指摘もあるが、AI株もバブル的相場となっていたため、改めてリスク資産の評価を見直す動きが出始めている様子。

 さて、東京市場はエヌビディアの好決算がぬか喜びに終わったことでAI関連株中心に反落する展開。ただ売り物はそのセクターの一点くらいで物色は面的な広がりを見せるなど市場はなお底堅い。中間決算の発表が一巡して上場企業の利益は少なくとも数%の増益に転じ過去最高を更新する方向へ。ハイテク株に比べ出遅れていた銘柄が買われることで、強気相場は形を変えながらも継続中といえそうだ。