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2025/11/07

 7日の市場は日経平均が反落。終値は前日比607円安の5万276円だった。昨日の米株安を受けて幅広く売られる展開。後場開始直後には1200円安まで売られる場面があった。米国では特に半導体関連株が下げたこともあって、SBG、アドテスト、東エレクといった指数寄与度の高い値ガサハイテク株が下げを増幅させている。一方、そうした特殊な事情が反映されにくい指数トピックスの下落率は日経平均の半分以下。内容的にはまだ足腰の強さは十分に示されている。

 昨日の米国市場は一部雇用関連データの軟化を嫌気してダウ平均は反落した。米国では連邦政府機関の一部閉鎖で統計の発表が1カ月近くできずにいる。代わりに参考となる民間調査会社の複数データによると雇用者減が足元で進んでいるようで、労働市場の軟化が久しぶりに株式市場に嫌気された格好だ。主力企業の四半期決算は依然として良好だが市場は株価が高値圏にあるため売りで反応している。特にバリュエーションで割高感のあるハイテク株の下げが目立っていた。

 さて、東京市場は米国のAI半導体関連株安の影響を受けて指数では日経平均に偏った下げとなっている。これまで同業種に引っ張り上げられていただけにある程度の反動安は許容範囲だろう。日米で足元の企業業績(決算発表)が好調なため押せば買いが入る需給構造に大きな変わりはない。10月相場が上げ過ぎていたため11月相場は穏やかな上げ方に戻る可能性が高そうだ。