トップページへ戻る

バックナンバー

2025/11/14

 14日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反落。終値は前日比905円安の5万376円だった。前日の米国株が比較的大きく下げたことで開始早々に1000円を超える下げ幅を示現した。5万円の大台割れ寸前で下げ止まった後は徐々に落ち着きを取り戻したが、半導体株などハイテク株の割高感が意識されている状態で、指数としては日経平均の戻りは鈍めとなった。一方、上場全銘柄で算出する指数トピックスの下落率は日経平均の1/3程度。内部でリバランスが働いている。

 昨日の米国市場はAI関連株に売りが出てダウ平均は5日ぶりに反落した。この日は米地方連銀の総裁が利下げ継続に否定的な見方を示したことで、割高感が意識されているAI関連株に売りが広がった。もともとダウ平均は直近4日間で1300ドルも上げており過熱感があったことも手じまい売りを急がせる要因となった。政府機関の一部閉鎖を解除するつなぎ予算案が可決されたが、材料としては前倒しで織り込んでおりこの日はプラスに働かなかったようだ。

 さて、東京市場はAI投資ブームが目先一巡しつつあるようで、代表格であるSBG株が1カ月ぶりの安値に沈んでいる。同社の決算は極めて良好だったが現時点では織り込み済みだったようだ。一方、来年に向けてAI投資は一段と拡大する予測もありこのまま終わる風でもない。今はAI株から割安な内需株などへリバランスが進んでいるが、いずれその逆回転が起きる可能性もあるだろう。