2025/12/12
12日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比687円高の5万836円だった。前日の米国株が最高値を更新した流れに乗って序盤の日経平均は一時5万1000円台(970円高)を回復した。しかし、半導体株関連が弱く指数として日経平均は少し伸び悩み。一方で全体を表す指数トピックスは日経平均を上回る上昇率となり一気に最高値を更新した。カネあまりで市場に入ってくる資金はまだ豊富。外国人を中心に日本株を買う動きはまだしばらく続くだろう。昨日の米国市場はFRBの利下げを好感する動きが続きダウ平均は大幅続伸。先月12日以来、約1カ月ぶりに最高値を更新した。FRBは既定路線通り利下げを決めたが、来年に向けて短期国債の購入を決めたことが景気への配慮と受け止められた。これを好感する形で景気敏感株や消費関連株が上昇。ダウ平均に続きS&P500種指数も最高値を更新している。一方、半導体株の一角が売られたことでナスダック指数は3日ぶりに小反落した。
さて、東京市場はトピックスが6日ぶりに最高値を更新するなど全体の水準訂正が進行中。米国の利下げを織り込んできたが新しい資金供給手段に安心感が生まれ、米国発の金融相場が依然として継続している。トピックスの上げ方に過熱感はさほどなく年内は安定した上昇基調を続けるだろう。来週の日銀の金融政策動向もおそらくおかまいなしにカネあまり相場は続いていく。