2025/04/01
4月新年度入りとなる本日の市場は日経平均が4日ぶりに小反発。終値は前日比6円高の3万5624円だった。前日の米国株が反発に転じた安心感や直近3日間で2400円以上も下げていた売られ過ぎ感から買い戻しが先行。日経平均は一時3万6000円台(434円高)を回復していた。しかし、買い一巡後は法人などの期初の益出し売りで上げ幅を大きく縮小。明日から発動されるトランプ関税への警戒感もあって、結果的には極めて小さい戻りに留まってしまった。昨日の米国市場は短期的な下げによる値頃感から買いが入りダウ平均は4日ぶりに反発した。四半期末に当たるこの日は資産配分をリバランスするための買いが入り株式は全般的に戻す動きとなった。特に景気に左右されにくいディフェンシブストックが買われ必然的にダウ平均の戻りが大きくなっている。一方、もともとPER面で割高に買われていたハイテク株は戻りが鈍く、ナスダック指数は小幅ながらも4日続落となった。
さて、東京市場は結果的に反発力の弱いところを見せる1日に。寄り前に発表された3月の日銀短観は悪化したものの、数値自体は事前予想の範囲内で相場への影響は限られている。ただ、トランプ関税の悪影響が読み切れず上値は重い状態だ。チャート面ではローソク足がはらみの陰線となっており弱さの継続を示唆。半面、PERは14倍台と割安感が出ており多少の値頃も感じられる。