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2021/12/03

 3日の市場は日経平均が反発。終値は前日比276円高の2万8029円だった。前日の米国株は大幅高となったが日経平均は序盤はほとんど反応を見せず、前日終値近辺でもみ合う膠着商状に。一時的に150円安まで売られる場面があったがすぐに値を戻すなど下値2万7500円の強さは相変わらずだ。後場に入ると米上院が新たなつなぎ予算案を可決したと伝わり一転して200円超の上昇へ。オミクロン株への懸念は消えないが、本日は売り方が買い戻す底堅い1日となった。

 昨日の米国市場は直近2日間で1100ドルも下げた反動からダウ平均は今年一番の上げとなった。オミクロン株の感染が米国でも広がる状況ながら、強い行動規制までに至っていないことが安心感を呼んだようだ。この日発表された雇用関連の指標が落ち着いていたことも後押し要因に。もっとも、FRBの金融引き締め姿勢やオミクロン株の拡大がこれから本格化するような状況で、一段と上値を買い上がれるかは疑問が残る。12月相場はまだ乱高下が続くかもしれない。

 さて、東京市場はオミクロンショックから1週間が経過。約2000円幅の調整が入り目先的には下げ止まる状態にある。ただ、株価がなかなか大きくリバウンドしないのは問題解決にかなりの時間を要するためであろう。ケイ線的には今年1年間の下値抵抗ゾーンである2万7000〜7500円辺りが岩盤ゾーンで、当面はここに支えられての下値もち合いとなりそうだ。